著書「優しさに包まれて」





素敵な本のご紹介。
仲良くさせて頂いているブロガーさんから1冊の本が届きました。
タイトルは「優しさに包まれて」
その本を読み終えたあと、タイトル通り、優しさにほわっ、と包まれた気がしました。
多くの方にこの本を読んでもらいたい。
そう思い、拙いレビューではありますが、ご紹介させて頂きます。

ゆっぴぃちゃんの魔法の手

1996年9月14日。
ひとりの女の子が誕生しました。
その子の名は優希ちゃんことゆっぴぃちゃんです。(以下ゆっぴぃちゃんと呼びます)
ゆっぴぃちゃんには、ひとつの個性がありました。
それは、左手の肘から先がないという個性。
世間一般では、ゆっぴぃちゃんのことを障がい者と呼びます。
しかしながら、ゆっぴぃちゃんは与えられた個性を最大限に活かし、素晴らしい経験をしているのです。
例え、肘から先がない左手でも、可能性はいっぱいある。
出来ないことを嘆くよりより、出来るかもしれない未来を見つめているゆっぴぃちゃん。
そんなゆっぴぃちゃんの不可能を可能にしてくれる数々の体験を記した物語が、「優しさに包まれて」という本です。

ゆっぴぃちゃんの左手のことを最初に知ったご両親が、そろってお医者様に言った言葉は、「私の手をこの子に移植出来ますか」でした。
親なら誰でもが思うことでしょうが、その言葉にご両親の願いや祈りが全て詰まっているような気がします。

最初のうちご両親は、ゆっぴぃちゃんの左手を隠して生活していました。
他の人に見られて、色々噂されたら可哀想だから、という親心からです。
そんなある日。
季節は初夏だというのに、薄手だけれど長袖を着せた結果、汗疹だらけになったゆっぴぃちゃんの肌を見たお母さん。
子どもを守るためといいながら、実は自分が傷つくことを恐れ、自らが心を閉ざしてしまっていたこと。
我が子を隠そうとした自分の弱さなどに気づき、障がいを受け入れることが出来たのです。

すくすくと成長したゆっぴぃちゃんは、保育園に入園することに・・・・。
ご両親は、左手のことで苛められたりしないように、ゆっぴぃちゃんに義手をつけさせました。
しかしながら、ゆっぴぃちゃんは、肘から先がない左手が自分の体なのです。
義手をつけることで逆に違和感を感じ、「ゆっぴぃおてていらない」と、言います。

ここでもご両親はゆっぴぃちゃんに大事なことを教えられたようです。
そのまんまでいい。
ゆっぴぃちゃんらしく育ってくれることが一番。
ということを。

ピアノとの出会い

保育園の年長さんに進級したゆっぴぃちゃんは、ピアノを習いたいとご両親に言います。
それを聞いたご両親は、左手が不自由だからピアノはさすがに無理だと答えました。
しかしながら、ゆっぴぃちゃんは納得しません。
「いつになったら習わせてくれるの。指がないからあかんの」詰め寄られた両親は返答に困り、「運動会で跳び箱が飛べたらピアノを習わせてあげる」という、約束をしてしまいました。

そんなタイミングで、ゆっぴぃちゃんとお母さんは、ある出会いをします。
障がい児親の会全国総会で、ゆっぴぃちゃんと同じハンデを持つ青年と、出会うことができたのです。
その青年は大学を卒業後、友人と二人で歌とピアノのユニットを組み、音楽活動をしていると言うのです。
青年の話を聞き、ゆっぴぃちゃんもきっと何でも出来る。
跳び箱だって、ピアノだって弾ける。
そう思ったのと同時に、青年に未来のゆっぴぃちゃんの姿を見た気がして、とても幸せな気持ちになったようでした。

一方で、ゆっぴぃちゃんも、お兄さんの話を聞き、俄然はりきって、跳び箱の猛練習を始めます。
最初は、両手で飛んでいましたが、バランスが悪いため、右手だけで飛ぶようにしてみたところ、どんどん上達し飛べるようになったのです。

そして、運動会当日。
ゆっぴぃちゃんは、見事に跳び箱を飛んでみせ、約束どおりピアノを習い始めることになりました。
自分の可能性を信じているゆっぴぃちゃんに、逞しさを感じずにはいられません。

その後、ゆっぴぃちゃんは、ピアノで数々の貴重な経験をすることになるのでした。
まずはピアノパラリンピックでレット・イット・ビーを演奏。
さらに、驚くべきことにカーネギーホールでの演奏依頼が舞い込んできます。
カーネギーホールは権威のある場所。
その舞台を踏みたいと願っている人は沢山います。
誰でもが舞台に上がられるわけではないのです。
依頼があったのは、ゆっぴぃちゃんのピアノに対する情熱が認められた証でしょう。

ありがとうの言葉

ご両親はゆっぴぃちゃんを授かったことで、周囲の方に感謝することを教えられたそうです。
「ありがとう」
と、口に出して言うだけで、心が温まって幸せになる。
「ありがとう」
は、人と人を結ぶ魔法の言葉なのです。
ゆっぴぃちゃんの左手も、不可能を可能にする魔法の手。
これからも、魔法の言葉と魔法の手が、まわりの人を幸せに、優しい気持ちにさせてくれるでしょう。

ゆっぴぃちゃんから教わったこと

障がいがあるから不幸。
左手が不自由だから、○○が出来ない。
世間はとかく色眼鏡で見がちです。
しかし、障がいがあってもなくても、その人の生き方が全てを左右するのではないでしょうか。
ゆっぴぃちゃんは、自分に与えられた体を愛し、常に明るく前を向いて生きています。
五体満足で何の不自由がなくても、色んなことを言い訳に夢を諦めたり、人生を投げたりしている人もいます。
自分の好きなことや叶えたい夢があるなら、結果を恐れず、自分で可能性を閉ざすことなく、とにかく挑戦してみる。
自分の気持ちに嘘をつかず、後悔しない生き方をしよう。
私は、ゆっぴぃちゃんから大切なことを学んだ気がします。

ご購入はこちらから

皆様に、是非とも読んで頂きたい一冊です。
この本は、自費出版で販売されているものです。

著書 優しさに包まれて 
発行 新日本文芸協会 
定価 本体1429円+税

売上の一部は、NPO法人日本障害者ピアノ指揮者研究会に寄付されます。
注文は、松谷さんのブログまつぼっくり通心で、メールでの注文となります。
    



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